しのだ、の 13 「灯すクラゲ」

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しのだ、の 13 「灯すクラゲ」
「ちっと温まってから寝るか?」
身を寄せても、互いに手を伸ばしかねている灰田としの。
日々を重ねながら、それぞれに小さな想いの火を灯す。
灰田は苦い逡巡を。
しのは言葉にならない慕情を。
目をそらしたまま、夜を漂うクラゲたち。
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