獣人の国に迷い込んだカントが狼のα族長に匂いで正体を見破られ「群れに入るか、俺の番になるか選べ」と満月の夜に迫られる話
異世界に迷い込んだ薬師見習いのシオンは、獣人たちが暮らす峡谷の集落に身を寄せることになる。男として生きてきた彼には、誰にも明かせない秘密があった――股の間に隠し持つ、カントと呼ばれるもうひとつの性器の存在。人間とは比較にならない嗅覚を持つ狼型α族長・ヴォルフは、初対面の夜にシオンの身体の「違和感」を嗅ぎ当てる。雄でも雌でもない、甘い匂い。正体を暴こうとする獣の鼻先が鎖骨を這うだけで、シオンの身体は自分の意思を裏切って反応してしまう。四日後に迫る満月の夜――α族長の本能が最も獰猛になる夜に、ヴォルフはシオンに究極の二択を突きつける。「群れに入り、全員の前で身体を検分されるか。俺の番になるか」。秘密を守れるのは、この獣の腕の中だけ。だが番の契りは一生解けない。逃げ場のない峡谷。三歩離れていても匂いで身体の反応を読まれる絶望的な体格差。触れられてもいないのに蕩けていくカントの疼き。「認めてたまるか」と歯を食いしばるシオンの理性を、満月の夜がじわじわと剥がしていく。嗅覚で全てを暴く独占欲の塊のような獣×自分の身体を恥じる秘密持ちの薬師見習い。匂いで繋がる番の契りの先に待つのは、羞恥か、快楽か、...