
竹刀の残響~青春の果てで交わる一太刀~
青春と欲望が激突する、剣道×BL禁断ストーリー小説の音声解説同梱。よりよく物語に没入できます。道場に響く竹刀の音が、彼らの運命を変えた。全国大会を目指す名門・青嵐高校剣道部。エースの峰岸蓮は、冷徹な眼差しと圧倒的な実力で部を引っ張る三年生。そんな彼の前に現れたのは、転校生の一年・桐生透。無名の新入部員でありながら、蓮と互角に打ち合う天賦の才能を持つ少年だった。「お前の太刀筋は……俺を興奮させる」激しい稽古の後、汗に濡れた道場で交わされた一言。それは単なる技術への賞賛ではなく、抑えきれない欲望の告白だった。先輩と後輩、ライバルと仲間、支配と服従――。竹刀で打ち合う日中の緊張感は、夜になると別の熱を帯びて彼らを縛りつける。道着の下に隠された筋肉、荒い息遣い、触れ合う肌の熱さ。剣道という名の闘争は、いつしか肉体を求め合う渇望へと変わっていく。だが、全国大会という舞台が近づくにつれ、二人の関係は試される。チームメイトの視線、監督の期待、そして自分たちの未来――。「俺たちは、剣でしか語り合えないのか?」青春の終わりに立つ彼らが選ぶのは、剣か、それとも……。竹刀の残響が消えたとき、本当の"一太刀"...