




朝七時の電車にいつも乗る佐久間は毎日のように痴○に遭っていた。彼好みに変えられていく身体、つまらない日々に差し込まれる快楽という色。佐久間は魔の手に溺れていく。
今年の春から新しい学校に通う事になったが学校に全く馴染めない佐久間は、
まるで色が抜け落ちたように、学校に行くのが苦行に感じていた。
そんな佐久間の日々はある日、突如として変わった。
毎朝七時に乗る電車は辛くて仕方がない事から楽しみの一つに。
そのきっかけは─────痴○。
どうして自分かは分からないが、気持ちいい事を教えてくれるその魔の手に佐久間は溺れていく。
冬になる頃も関係は変わらず、行為は続く。
いつものようにその魔の手が忍び寄るのを楽しみにしていたが佐久間だが、その日は珍しく寒い日だった。
朝早くから着込んで家を出てしまい、誰もいない閑散としたホームの待合室で
「今日はこんなにも人がいないから来ないかなぁ…」
と残念がりながら、佐久間は待ってみる事にしたが……。
小説 45p(本文41p+あとがき1p+表紙等3p)
※表紙及びあとがきのみにAIイラストを使用しております。
朝七時、いつもの『場所』で。

