ノベル 冷凍庫から出るたびに歩き方が変わる僕を2年見ていた工場長に吹雪の夜に暴かれるカントボーイ
北海道・紋別の製氷工場。マイナス25℃の冷凍庫で働く柊には、誰にも言えない秘密がある。男の身体に女の性器を持つ"カントボーイ"──極寒が身体の奥を疼かせるたび、必死に隠してきたその秘密を、無口な工場長・氷室は最初から知っていた。吹雪の夜、二人きりの工場で暴かれる身体と、溢れ出す熱。凍てつく夜が、いちばん熱い。北海道・紋別。マイナス25℃の製氷工場で、夜勤の冷凍庫作業を続ける柊には、誰にも言えない秘密がある。男の身体に、ひとつだけ女の器官を持つ「カントボーイ」──極寒の冷気に晒されるたび、その場所だけが抗いようもなく疼き、熱を持つ。東京から逃げるようにこの地に来て2年。孤独な自慰だけが唯一の対処法だった。寡黙で無表情な工場長・氷室剛、33歳。186センチの大きな身体、節くれだった手、感情の読めない鉄壁の顔。柊にとっては近寄りがたい上司──のはずだった。吹雪の夜、工場に閉じ込められた二人きり。限界を超えた柊の身体が、ついに剛の前で崩れ落ちる。覚悟した絶望の瞬間、返ってきたのは拒絶ではなかった。「──知ってた。2年前、お前が入ってきた日から」。すべてを見抜き、すべてを黙って見守っていた男の、...