マンガ 呪われた森の奥で魔物に囲まれたカントを助けた傭兵が「報酬は金じゃなくていい」と焚き火の明かりだけの野営地で対価を求める話
魔物蠢く呪われた森ヴェルデノーチェ――影喰いの群れに囲まれ、死を覚悟した薬草師リュカを救ったのは、両手剣を振るう無骨な傭兵ガルドだった。「報酬は金じゃなくていい」。焚き火の明かりだけが揺れる野営地で、傭兵が求める対価とは何か。リュカには誰にも明かせない秘密がある。男の姿をしていながら、股間には女性器を持つ「カント」の身体。村を追われ、一人で生きてきた。誰にも触れさせなかった。触れられれば、封じ込めてきた身体が目を覚ましてしまうから。ガルドはその秘密を知ってなお、態度を変えない。「お前が男だろうが女だろうがカントだろうが、俺の報酬には関係ない」――その一言が、リュカの十数年分の鎧に罅を入れる。軟膏を塗る名目で背中に触れる指。傷の輪郭をとうに外れた手つき。耳元に落ちる吐息。「あれは前金だ」と囁く低い声。凍える夜、体温を分け合う密着の中で、リュカの身体は拒絶とは裏腹に濡れていく。触れてほしくない。でも、この男の手だけは――。森を抜けられない二晩の野営。逃げ場のない距離で、理性と本能が軋みを上げる。自分の身体を「化け物」と呼んできたリュカが、初めて他人の熱に溶かされていく過程を、焚き火の薄明か...