





『フリータイム・シンドローム』の続編となるシリーズ3作目。放課後、佑助から呼び出された灯は東家へ走る。元カノの弟だと知った後も断てない関係と、灯への依存。一線を越えてしまった罪悪感とその行き先、佑助の過去が明らかになります。
シリーズ3作目では、二人の“今”に加えて、佑助の過去が少しずつ明かされていきます。
放課後、佑助に呼ばれた灯は東家へ向かいます。元カノ・朱莉の弟だと知った後も、二人の関係は簡単には終われません。
佑助の中には「一線を越えてしまった」という自覚があり、その分罪悪感が強く残っています。
それでも手放せない――その矛盾が、佑助の心を静かに追い詰めていきます。
一方の灯も、ただ受け身でいるわけではありません。
いじめの傷や孤独を抱えた灯にとって、佑助は“自分を救ってくれた”相手でもあり、離れたくない気持ちが強くなっていきます。歪だと分かっていても求めてしまう感情が、二人の依存をより複雑に絡ませていきます。
そして物語は、佑助の「3年前」へ。
◯学2年生だった佑助が、“普通”からの違和感と孤独に揺れながらネットに手を伸ばした夜。そこで起きた出来事が回想として描かれ、今の佑助の衝動や罪悪感の理由が少しずつ見えてきます。
二人の行き先がゆっくりと輪郭を帯びていく。シリーズの節目となる一冊です。
昔日モラトリアム

