










空港税関の別室。パスポートには「Male」——なのに、冷徹な税関職員・安藤の手が股間に触れたとき、そこにあるべきものがなかった。「身体的特徴が申告と異なります」。逃げ場のない密室で始まる”触診”。事務的な指先がカントの秘密を暴き、職務の仮面の下で男の欲望が膨れ上がる。羞恥と快楽に壊される、カントボーイ×税関職員の背徳BL官能。
帰国したら、暴かれた。
カナダでの4年間、誰にも知られずに生きてきた。パスポートには「Male」。戸籍も、見た目も、声も、すべて男。ただひとつ——股の間にある秘密だけを除いて。
成田空港、税関別室。14時間のフライトで疲弊した身体を、冷たい蛍光灯が照らす。窓のない防音の部屋で、安藤と名乗る税関職員の手が、ゆっくりと近づいてくる。
「パスポートにはMaleと記載されていますが」
ゴム手袋越しに暴かれる秘密。23年間、自分でさえ触れることを避けてきた場所が、見知らぬ男の指に晒される。逃げ場はない。拒否すれば、もっと多くの目に曝される。
切れ長の目に感情を見せない183センチの職員は、あくまで「職務」として手を伸ばす。事務的な声、事務的な手つき。なのにゴム手袋を外した素手の指先は、どこまでも丁寧で、執拗で——「検査」という名の愛撫は、隠し通してきた身体を容赦なく暴いていく。
抵抗できない状況で、意思に反して反応してしまう身体。「正常な反応ですか」と問う声に滲む、隠しきれない熱。制服の下で膨張していく欲望。職務と欲の境界線が、じわじわと溶けていく。
密室で、制服で、秘密の露見で、逃げ場のない快楽に堕ちる——カントボーイ×税関職員の、背徳と興奮が詰まった一作。
文字数はハート、濁点など込みで約9285字ほど。
BL/カントボーイ/男の娘/空港/税関/制服/密室/帰国子女/羞恥/中出し
パスポートにはMaleと書いてある ~入国審査の別室でカントがバレた帰国子女の話~

